仕事へのこだわり professionalism

どんなに良質な木材も、加工の仕方や使い方を誤ると本来持つ力を発揮できません。
株式会社泉谷木材商店は、木材本来の力を引き出すための加工に手間を惜しみません。
木材の特徴を深く理解した、熟練の手による丁寧な加工には職人の技が詰まっています。

株式会社泉谷木材商店が選ばれる3つの理由

愛情込めて「適材適所」
愛情込めて「適材適所」

先人が大切に育んできた吉野の森の恵みである木に愛情込めて1本1本見ながら丁寧に製材加工します。構造材や雨がかりのところは耐久性のある赤身(心材)部分を使うなど、使われる用途や場所に適切な材を納めていく「適材適所」を徹底します。作りやすい商品より、本当に価値のある使って喜ばれる商品づくりを目指しています。

豊富な取り揃えと圧倒的な在庫量
豊富な取り揃えと圧倒的な在庫量

吉野檜・吉野杉の無垢内装材や造作材(枠材)は様々なサイズや節の程度・色味(赤・白)などの等級を豊富に在庫しています。いつでも乾燥された板を用意していますので、短納期でオーダーメイドの枠材・内装材が加工できます。

木を活かす品質管理
木を活かす品質管理

JAS認定工場・奈良県地域認証材認定工場に代表されるように、品質管理は徹底しています。乾燥方法も耐久性・色艶を重視して60℃までの中低温で、吉野檜・吉野杉の良さを最大限生かしながらしっかり乾燥させています。そのためのダブルスリット柱や乾燥時のパレットなど独自技術を積み重ねています。

無垢内装材への思い

私は20代の会社員時代、新しく建てられた建物に何年か住んでいました。貼りたてのクロスや建材に囲まれた生活の中でいつしかシックハウス症候群一歩手前になりました。今でも接着剤やクロスで囲まれた空間に足を踏み入れると頭が痛くなります。

住んでいる人の健康を考えれば、特に直接肌に触れ、同じ空気にさらされているフローリングや壁・天井板などの内装材には、無垢の木材や土など自然素材のものにこだわるべきと考えます。

持続可能な資源である山の恵み『木材』を余すところなく使い切る

山で育つ木には様々な品質のものが出てきます。
原木1本1本の素性を見極めて、化粧で見える部分の木や隠れるところの木などそれぞれに最適な部材を作っていきます。
山で育まれた命に感謝し、大切に端材まで全て活かしきる姿勢で木材を使い切ります。

使う側に立ってものづくりをする

豊富な在庫から、使う場所や空間・見え方を想像し最適な木材を選び出します。
また、構造材なら耐久性を重視し、できるだけ菌や虫に強い心材の赤身部分を使い、乾燥も巷ではやる高温乾燥材ではなく、低温・中温で乾かして耐久性が維持できるようにしています。
こういった長い目で見た品質や納期、安定した単価をしっかりと守り、お客様に安心して喜んでいただける木材を提供します。

「できない」「ありません」と言わない

様々なサイズの在庫を豊富に取り揃えておりますが、お問い合わせいただいた場合は幅広いネットワークを生かし、可能な限り動いて住宅1棟分・店舗工事一通り取り揃えます。

吉野の山とまちをつなぐ役割

日本人は昔は毎日の燃料や食料を近くの山から得ていましたが、現在は普段の生活から山が遠い存在になってしまいました。しかしながら日本人のDNAには日本で育った杉や檜をはじめ木材に愛着があり、山と使う側の方をつなぐ役割がとても重要になります。
初めての方でも少しでもわかりやすく、山や木材を説明して想いをもってもらえるように、日々取り組んでいます。
日本の山や木材のファンを一人でも増やせるように♡

吉野材へのこだわり

500年以上の歴史を誇り、世界最高の人が残る吉野林業地帯。先人の知恵と努力、自然の融合された素晴らしい吉野桧・吉野杉にこだわります。林業家とのネットワークを活かし、お施主様に山を見ていただくツアーを実施中。顔の見える関係での家づくりは満足度が違います。

乾燥へのこだわり

桜井地域では最も早くから人工乾燥を導入しました。構造材・羽柄材(下地材)の含水率は20%以下を、造作材・内装材においては15%以下標準品質としています。フローリングは全品検査で品質維持を徹底し、構造材・内装外装材とも奈良県地域認証材対応工場です。

寸法精度へのこだわり

自社所有の加工機は0.1mm単位の精度で加工が可能。桧・杉の溝加工はもちろん、世界で唯一桂の木の溝加工も当社では可能です。ワイドサンダーで仕上げ、美しい木材をお届けします。

豊富在庫邸別配送

乾燥された原板や構造材を豊富に在庫しておりますので、造作材等様々なサイズのものを素早くご用意いたします。加工も含め翌日即納も可能です。ぜひ一度、ご相談ください。

適材適所

用途に応じた最適な木材をご提案いたします。
土台・1階の柱には吉野桧総赤身を使用。杉はもちろんのこと桧の床板壁板も赤身選別可能です。

地球環境配慮

持続可能な資源である木材をさらに有効利用させようと、造作材も実際に必要な長さで納材。端材は積み木などの小物の製作や薪としてエネルギー利用します。また構造材をより長持ちさせるように耐久性のある赤身を厳選しています。また、森や木材への理解を深めていただくよう市民の方や小学生・高校生・大学生への森林環境教育も全国各地で開催しています。

製造工程 process

原木市場
皮むき
製材
乾燥1
乾燥2
加工
原木市場
市場の写真

多くの製材工場が参加します。株式会社泉谷木材商店は奈良県内の原木市場で仕入れます。ここでは長さや径級(太さ)・節の多さ・直材/曲がり材といった区分ごとにLOTを作っていき、それぞれの競り市で一番高い値をつけた人に落札されます。
これ以外に、山林所有者や林業家から直接原木を買い付けることもあります。

皮むき
皮むき

製品の美観を損なわないため、原木についている可能性のある石等を除去するため、専用の皮むき機で皮をむいていきます。

製材(大割)
製材 製材

送材車付帯鋸(おびのこ)盤で丸太の大割作業を行います。丸いものから板材・平割材・角材をとっていきます。
ここでは、原木の性質に合わせて最大限その木の持つ良さを発揮できるような取り方を考えます。これを木取りといいます。
また、注文状況・在庫状況を正確に把握し、生産を行っています。
主な木取りとしては、構造材には赤身の耐久性のあるものを提供したいので、芯持ちの中心部で角材をとります。(90×90mm、105×105、120×120、150×150mm等)
その周りで、節が少ない(無い)もの・節のきれいなもので化粧材(鴨居・敷居などの造作材とフローリング・天井板などの内装材)、節の多いもので根太・垂木・筋違・間柱などの羽柄材(下地材)をとっていきます。乾燥後収縮や曲がり・反りがあるので、最終仕上げサイズより大きめに製材します。

乾燥1
乾燥 乾燥

木材は製材したばかりでは結構重いです。それは中に水分がたくさん含まれているから。生の段階では、木材の繊維質だけの状態に比べ桧で1.7倍(含水率でいうと70%)、杉なら3倍程度(含水率200%)の重さになっています。その水分を抜く中で、木材は収縮(水がなくなるので当然といえば当然)・変形(曲がったり・反ったり)したりする反面、強度を増していきます。
収縮や変形があるため、大割の段階では大きめに製材して、乾燥してから修正挽きを行っています。
建築や家具など最終商品の品質を考えた場合、この乾燥が非常に重要な工程になります。
株式会社泉谷木材商店は吉野材を扱う業者でも最も早くからこの乾燥に取り組んでいます。
まず、大割したものを厚みごとに分けて桟積みします。乾燥には空気に当てることが重要なので、きれいに桟を入れて積んでいきます。この際、桟の位置がばらばらしていると、商品が反ったりする原因にもつながるので、きっちりと入れることも忘れずに。まずは日光のもと乾かします。

乾燥2
乾燥

次に60℃までの中温タイプの蒸気式人工乾燥機に入れます。100℃以上の高温で乾燥させるのと違い、吉野材の香りや艶・耐久性を残しながら乾燥させることを意識して、部材の大きさによって乾燥スケジュールを管理しています。部材が大きくなるほど水分が出て行くのにエネルギーがかかるので、乾燥に時間がかかります。桧であれば角材で8日間、板材で4日間の乾燥をしています。
乾燥機から出した後工場内で養生し、通常の空気環境に慣らしてから次の工程に移ります。

加工
乾燥

構造材であれば最終製品より10~15ミリ大きく製材して、乾燥後の収縮や曲がり・反りなどに対応できるようにしています。製材で修正挽きするか、モルダーという四面同時に削る機械で一度ムラ取りをします。
フローリングや羽目板用の板も反りを取るようにモルダーで一度ムラ取りを行います。

乾燥

0.1mmの単位の精度で四面を一度にモルダーで仕上げ加工をします。

お客様の声 customer voice

吉野の木材を熟知した経験豊かなお客様をご紹介致します。
お気軽にお問い合わせください。

伏見建築事務所 伏見様

泉谷商店さんは、材料の用途により、適材を適所に使用できる製材をしていただけます。
丸太の原木を挽きたてる時に、屋外や湿度の高いところに使う材は、耐久性を考えた木の取り方をして、届けてくれます。かといって、切り落とした端材は、無駄なく使い切ることで、森の恵みを無駄にはしません。
納材をしていただいた材木は、見えるところに張った板材も、隠れるところに組み込んだ構造材も、私たち工務店はもちろん、住む人たちにも満足です。

伏見建築事務所

住所
〒630-0142 奈良県生駒市北田原町1052-1
TEL
0743-85-5338
URL
https://www.fushimipro.com/
Group
奈良をつなぐ家づくりの会 メンバー
長谷川設計事務所 長谷川様

吉野の材は赤味が桜色で木目が美しく香りが良いので木造の住宅で必ず使う材料です。
毎回、泉谷さんから納材していただきます。
泉谷さんはただ材料を現場に納めているという気持ちではなく、住まい手の喜ぶ顔が見たいという事をポリシーにされています。
住まい作りで大切な事は、作り手一人ひとりが良い住まいを作ろうという気持ちで同じ方向を向いている事です。
住まい手も私も気持ちよく打合せすることができ、住まい手と共に泉谷木材に桧を選びに行くのが、楽しみでもあります。

長谷川設計事務所

住所
〒661-0977 兵庫県尼崎市久々知3丁目25-1
TEL
06-6493-6726
URL
http://www.hsgarch.com/
FRONT design 岩城様

泉谷木材商店さんとは長いお付き合いになります。製材にひと手間もふた手間も手をかけられ、いつも色艶の美しい美麗な吉野材を納入していただいています。
木の強度に関わる乾燥方法にも大変、気を遣われ、柱材の背割れをスリット状にされるなど、木の良さを十分に生かす多くの工夫をされています。確かな技術をお持ちの数少ない製材所ですので、設計者としても安心してお任せすることができます。
施工者からの要望にも熱心に耳を傾け、建物が完成した時には、使われた木の様子を確認されるなど、木を愛し熱心に仕事に取り組まれているお姿には感銘を受けます。お施主さんも吉野材の良さに大変満足しておられ、泉谷木材商店さんの高い製材技術に、いつも感謝しております。
長く愛していただける住まいづくりには、良い材料が使われることが大事だと感じています。

一級建築士事務所 FRONT design

住所
〒630-0142 奈良県生駒市北田原町1052-2
TEL
090-9543-7470
URL
https://frontdesign.jimdo.com/
Group
奈良をつなぐ家づくりの会 メンバー
株式会社中尾組 中尾様

良い材料を提供しているのは言うまでもありませんが、さらに泉ちゃんが、すばらしいところは下記の通りです。
① 設計図面をわかって(=使用場所がどこかを熟知して)製材していること。
② 大工さん任せでなく、顧客の話を聞いて、提供していること。
以上により、例えば、家具など隠れるところには節があっても良く、品質が良い状態でコストダウンにつながります。

また、泉ちゃんに公共建築の木造化(例;奈良県農業大学や明日香庭球場など)に関わっていただきましたが、これからもニーズはますます増えます。公共建築にもますます関わっていただければ、結果、世界一の吉野林業が守られ、木材のまち桜井が元気になると思います。

株式会社中尾組

住所
〒633-0091 奈良県桜井市桜井553-1番地
TEL
0744-42-3567
URL
http://www.nakaogumi.co.jp/
Group
奈良をつなぐ家づくりの会 メンバー

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