子育てを楽しむ家 枚方の家完成見学会
今日は枚方市でSunnyday工務店さん設計施工の完成見学会があったので、行ってきました。 子育ての家にこそ無垢フローリング! 今回は構造材・羽柄材に吉野桧のワイドフローリングを納材させていただきまし…
木材は非常にバランスの取れたすぐれた建築材料です。軽いのに強いという強度面・加工にエネルギーをあまり用いない・CO2を固定するという環境面では抜群です。そして、五感に働きかける住環境・健康面での働きもすごいものがあります。ここでは、木材と住環境についてみてみましょう。
無垢の木の床板に座ったり裸足で歩いたりするとよくわかるのですが、無垢の木は触れてみると冬はあたたかく、夏はひんやりして非常に心地良いです。これは、木材は内部に無数の空隙があり、高い断熱効果のある空気を多く含むことになり、熱を伝えにくい性質を持っています。また、木材は表面に目に見えない凹凸があり、手のひらを置いても完全には密着せず、冬でも体温を奪われることが少ないのもその理由です。
この性能をうまく活用しているのが、鍋やフライパンの木の柄です。鍋が熱くなっても持てるのは木の柄に熱が伝わりにくいからですね。
杉のフローリングは柔らかい反面、中に空気層がたくさんあり、天然の断熱材・保温材となります。あたたかい性能が抜群ですので、冬でも素足で大丈夫なくらいです。石や金属・コンクリートの壁や床だとこうはいきませんね。
これを2つの実験で証明しています。
同じ条件で飼育箱の素材を変えてマウスの子どもを飼育したところ、木製(ヒノキ)の飼育箱の中の子どものマウスは90%生存しましたが、金属製では半分、コンクリート製では10%以下でした。
これは、金属やコンクリートの飼育箱ではマウスの体温がどんどん奪われていったと考えられます。それ以外にもストレスがたまっていったりしたのでしょう。人間も木の空間では、健康に長生きできるのかも知れません。
人間の快適さ(体感温度)に影響する気候的な要素として、温度・風速・湿度があげられます。特に湿度による影響は大きく、温度と風速を適切に保っても湿度が高い環境では快適さは感じられません。快適で過ごしやすい居住環境を得るためには、住宅に湿度を調整する機能が備わっていることが必要です。それには内装の材料が大きく作用します。
資料:則元京 他 木材資料研究 No.11,1977よく、「木は呼吸する」と言われます。これは、木の表面が湿気を吸ったり吐いたりする調湿作用(湿度調整機能)のことを示しています。例えば、厚さ4ミリの1㎡のヒノキ板が含むことができる水蒸気の量は、8畳間程度の部屋が25℃のときに含む水蒸気の量(飽和水蒸気量)と同じくらいだそうです。このように木材の湿気保持能力は空気中の湿気保持能力に比べて極めて大きいので、木材中からの僅かな水分の出入りだけで室内の湿度を変えることができます。つまり室内の湿度をほぼ一定に保つ事ができます。これが木材の調湿作用です。
資料:斉藤平蔵「建築気候」共立出版どちらが目にやさしく感じますか?
木材の木目や模様には適当な揺らぎとコントラスト、『1/fゆらぎ』と呼ばれる適当な不規則性が、心地よい印象を与えます。これは人間の生体リズム(心脈、呼吸等)が『1/fゆらぎ』に同調し、共振共鳴するためです。
木の壁を見るといかにも見た目にやさしい感じがします。
まず木の表情(木目)が人の眼に自然な感じを与えてくれます。詳しく分析すると、木目の模様は互いに交わることは無く、程よい濃淡のコントラストを示しています。気候の変化などで毎年の成長量に差があるため、年輪の幅も一定でなく、こういった年輪の幅や濃淡の変化には“ゆらぎ”が見られます。この“ゆらぎ”が、人の感覚に自然さと心地よい刺激を与えます。これを『1/fゆらぎ』といいます。この『1/fゆらぎ』はバッハなどの名曲にもあるんですよ。
実際に、例えば無垢の木材の柾目模様(平行に並んでいる年輪模様)と幾何学的に規則的に描いた縞模様とを比較するとよくわかります。規則的な縞模様は目で見てちらつくのに対し、同じ並行線状に並んでいる柾目の年輪模様では自然に感じられます。
自然の造形、自然のエネルギーというのは人知をはるかに超えていることのひとつの証しとも言え、木材を本物の存在だと知ることができます。
木材は、自然が産み、人間に恵みをもたらしてくれる最良の素材で、規格工業品や石油、鉱物資源を原料とした資材と対比したり、価格競争するような次元のものとは違う材料だと言えることを示しています。
次に、木材は黄色から赤色の暖色を基調としているのであたたかく感じます。
また、木材には表面に無数の小さな凹凸があり、光を乱反射させてくれるので、まぶしくて目が疲れることがありません。
他にも木材は波長の非常に短い紫外線をほとんど反射しないので、目に対して刺激が少ないのも良い視覚効果です。
でも、使いすぎも玉に瑕。一般的には木材の内装への使用量は視界の1/2~2/3が良いとされています。床に無垢フローリング、壁には無垢木材と自然素材の漆喰や珪藻土などを併用しながら使われると、視覚的にも最適でしょう。(日本の平均的な住宅では視界の20%程度です。(ほぼ0%の家もありますね・・)
コンクリートがむき出しの壁や天井の部屋にいると、音がそのまま跳ね返るので、非常にうるさく感じられます。これは、音が壁や天井で吸収されずに跳ね返る率が高く、残響時間が長いからです。逆に全ての音を吸収して反射しなかったら、音の余韻が残りません。木材を内装に使うと、音を適度に反射・吸収するので音楽を聴くにも、会話を楽しみむにも適したものになります。
楽器や音響材料に木材が多用されるのも、音を適度に反射・吸収する性質によるものです。
木材は柔らかい素材なので、床板に無垢のフローリングを使うと足への負担が少なくなります。転んだ場合の怪我も少なくなります。赤ちゃんがハイハイするのも気持ちいいでしょうね。
しかも木材は肌に触れた場合、血圧が低下することがわかっています。リラックスできるんですね。
日本の夏は熱帯なみに暑く,冬は寒気が厳しい気候です。このような気候環境のもと,日本人が快適に過ごすためには夏涼しく冬は暖かい居住環境が望まれます。
今日は枚方市でSunnyday工務店さん設計施工の完成見学会があったので、行ってきました。 子育ての家にこそ無垢フローリング! 今回は構造材・羽柄材に吉野桧のワイドフローリングを納材させていただきまし…
日本最大の業界新聞である日刊木材新聞に株式会社泉谷木材商店と奈良をつなぐ家づくりの会の取り組みが掲載されました。 ワイドフローリングの製造の細かなこだわりも取材していただきました。 今後も森とまちをつ…
木材業界の最大手の新聞である日刊木材新聞に弊社の記事が掲載されました。 ドイツの自然塗料リボスを塗装した吉野桧のワイドフローリングに関する記事です。先日東京でイケダコーポレーションさん主催のミニセミナ…