先月から床板を納材している地元奈良県桜井市内の保育所です。縁側風の廊下で、子どもたちが走り回るところです。屋根はありますが吹き降りの際は濡れますので、耐久性も考慮して吉野桧の総赤身化粧一等4000x120x30㎜を450枚使用。実は付けずに、隙間を開けて施工しています。
心材の赤身は湿気や腐朽菌・カビ・シロアリにも強い部分で、耐久性が飛躍的に高まります。吉野ヒノキの赤身は人肌のピンク色で綺麗に仕上がりますね。
通常デッキ材として販売しているものですが、特に今回は園児が裸足で歩く可能性もあるところなので、内装材の感覚で板の表面の節の割れ部分はもちろん、指が入る可能性のある隙間の上部(板の横部分)もしっかりパテ補修も含め怪我しないように平滑に仕上げています。
大工さんからも非常に丁寧な仕上げだとお褒めの言葉をいただきました。
どのような使用環境なのかしっかり確認したうえで、子どもたちが安全に、しかも木に親しんでもらうようなものを作りたいと思ってきっちりと仕上げています。
最後の写真は取り替える前の板です。
今回のヒノキもどの様に経年変化していくか楽しみです。