先日奈良県内で構造材・羽柄材全て奈良県産材で作られる住宅が無事上棟されました。全ての部材を低温~中温で乾燥し色艶にこだわった木材を使用してます。

奈良をつなぐ家づくりの会メンバーの作品で長期優良住宅でもあります。

設計：FRONT design

施工：㈱伏見建築事務所

納材：泉谷木材商店

そんな部材の中で面白いものがあります。奈良県が独自開発した対面ダブルスリット柱です。桧の無背割りながら中温でしっかり色艶を残しながら乾燥し、しかも施工後の動きが少ないものです。高温乾燥で背割りのないものがよく流通していますが、独特のにおいが吉野桧や吉野杉のいい香りとはまるで違いますし、何より脂分がなくなって耐久性が大きく損なわれてしまいます。

桧の総赤身の土台と合わせて非常に耐久性の高い構造材になっています。