第3回吉野の森ツアー 「山の肥しは人の足跡」

奈良をつなぐ家づくりの会主催 第3回吉野の森ツアー盛況のうちに開催しました。多数ご参加いただきありがとうございました。 ガイド役の私は一日話づめでしたが、とても有意義な会で面白かったです。
桜井を出たバスは川上村へ。

まずは大滝の柿の葉寿司松屋さんで名物柿の葉寿司を仕入れるタイミングを活かして、奈良県川上村の生んだ偉人 土倉庄三郎さんの銅像の前で説明。奈良県の小学4年生以上はみんな知っている造林王土倉さんは地元の英雄です。
最高の天気で土倉さんも気持ちよさそうです。

川上村の吉野林業まるごと体験。まずは60年生の吉野杉・吉野桧のよく手入れされた美林に。そこで偶然出くわした林業家の梶本さんにゲストティーチャーで解説いただきました。「山(人工林)の肥やしは人の足跡」という名言をいただきました。本当にそうで、山守さんが山を足しげく通い手を入れている山は本当に美しく、木も揃った良い山になります。
間伐は太い木と細い(曲がった)木から伐る。その結果高さも太さも揃った山になります。手入れされていない山を見ると違いが一目瞭然です。

続いて川上村高原の280年生の森へ。突然現れた巨木の森にみなびっくりです。まっすぐ伸びる吉野杉の美しさ。なんと樹高50m!!1haあたり12000本もの高密度で植えて、間伐を繰り返し、ここまで残された最高の木々たち。神々しく見えます。自然と人間の調和がとれた素晴らしい森です。
下草や灌木も多く、生物多様性が豊かな理想的な森です。

設計を学んでいる学生も参加していたので、「この木々を活かすのも人間の力が必要で、デザインや設計でこの木々を活かせるよう頑張ってください」と伝えました。

続いて230年生の吉野杉伐採跡へ。樹高50mの大木をどのように倒すのか、説明します。あまりにも大きい木なので、想像が難しいですが、もし少しでも角度が変わってしまうと、残っているほかの木を傷つけてしまいます。まさに匠の技が必要です。

また7月に伐採見学会しますという告知もしておきました。
5月10日公開の映画「Wood Job!!」を見ていただいて100年杉の伐採するときの音などを見聞きしてから是非本物を見てほしいと。

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